オーガニックを日本語に訳すと「有機の」とか「有機質の」という意味になります。ではその「有機」「オーガニック」とは何でしょうか?
「自然と共存し、自然の原料を使用して作られた、戸籍が明確な、人にも地球環境にもやさしい、安全でヘルシーな食品」 です。
そんな食品を選びたいと思っても売場に溢れる「有機無農薬○○」「減農薬○○」「無農薬・無化学肥料」「自然農法○○」といった様々な表示に惑わされる事はありませんか? 2001年4月から日本でも国際規準に準拠した有機食品の検査認証制度が施行となり、有機農産物及び有機農産物加工食品のJAS規格に適合し、有機JASマーク を付けた物だけ「有機裁培○○」 「有機○○」
「オーガニック○○」と表示されるようになりました。
オーガニックと認められるには、栽培から加工の全工程の管理記録が徹底調査・検査され、合格して認証を受けた物だけが有機JASマークを付けられるのです。つまり、有機・オーガニック食品とは出所のはっきりとした、戸籍のある、人にも地球環境にもやさしい、安全でヘルシーな食品の代名詞といえるでしょう。
1、化学的に合成された農薬・肥料を使用しない 2、環境保全型・循環型農業で生産された 3、化学的に合成された食品添加物及び薬剤の使用を避けて加工し 4、それらを第三者によって認証した 5、戸籍のある食品
第1:「化学的に合成された農薬・肥料を使用しない」という事。
殺虫剤・除草剤・除菌剤といった薬品を使用しない! これは生産者・消費者双方を含む人間の健康にはもちろん、地球の環境にもとてもやさしくて良い事だと言えます。農薬や土壌改良剤・化学肥料に頼った農業は土壌の微生物のバランスを崩して生態系を壊してしまいます。これは人々の暮らしや健康を損なうだけでなく、自然環境への汚染をも引き起こすのです。
第2:「環境保全型・循環型農業で生産する」という事
これは肥料を作物に与えるのではなく、土を豊かに育て、循環=つまり生態系を出来る限り損なう事のない、自然との『共存』をめざす農業で生産するということです。植物の必要な栄養は土から摂取します、また植物は同時に土へ栄養素を返してもいます、いろいろな作物を順番に育てる事により土のバランスを保つことができ、これを輪作といいます。有機農業は、輪作と堆肥で土をそだてるのです。だって植物から栄養を取っている私たち=土から栄養をとっているのですから!?
第3:「化学的に合成された食品添加物及び薬剤の使用を避けて加工し」
全重量から食塩と水を除いた重量の95%以上が有機農産物・有機農産物加工食品であることが原則です。放射線照射食品・GM(遺伝子組替え食品)の使用も勿論禁止です。加工製造の際に使用できる添加物は有機JAS規格の中で許容されているもののみです。加工工場内の清掃・洗浄の薬剤使用にも厳しい規制があります。
第4:「それらを第三者により認証を受けた」ものである事
自然と調和した方法で栽培された作物、その特性を出来る限り保ち加工された食品は有機農産物及び加工食品として販売されます。ただしこれらは自己申告で行われる物でなく、登録認証機関という第3者機関によって検査認証されてはじめて認めれれます。オーガニック基準は世界的に大枠として国連機能であるCODEX委員会に基づいており、今回制定された日本の有機JAS規格においてもそのようになっております。
第5:「戸籍のある食品」
有機・オーガニック食品はその裁培から加工・流通・お店の棚に至るまでの経路が徹底して管理記録されています。いわば種から棚まで戸籍のある食品と言えるでしょう。
オーガニック運動が盛んになり始めたのが1970年代、ベトナム戦争への反戦活動などから広がったと聞いております。アメリカではその当時のピッピーと呼ばれる若者たちが地球環境への懸念から自給自足を目指し農業を始めたそうです。彼らの中には日本まで日本古来の有機農法を勉強しに来たというものも少なくありません。
1970年代のオーガニック農業風景
それから30年余り、これまでの研究の成果が実を結び、今日では大変理にかなったオーガニックファーミング「有機農法」が確立しました。植物の病気・雑草・害虫対策を今も日々研究しています。
現在のオーガニック農業システム
特にオーガニック先進国といわれる欧米では、環境問題に対する取組みが早かったことが、オーガニック製品に対する消費者の関心、生産者の関心やチャレンジ精神の向上へと導いていきました。 また、食生活が人々の健康状態に良くも悪くも直接関連するということから、消費者による健康や食品の安全性に対する関心がますます強くなっているとう要因もあげられます。 そして、日本の有機JAS法や、アメリカでの全米統一基準確立への動きなどからもうかがえる様に、世界的規模でのオーガニック基準の統一化・国際化が進んでいる事もオーガニック業界の成長に拍車を掛けています。 世間のオーガニックへの注目度が上がるにつれ、商品を取扱う小売店舗も増加、ナチュラル・オーガニックコーナーを展開する店舗や、ナチュラルスーパーと言われる自然食品店などの増加もみられ、欧米ではオーガニック商品の流通網が発達している様子もうかがえます。
オーガニックは生産者→販売者→消費者一体となった環境問題への取組みです。 世界的に見れば日本はまだまだオーガニック発展途上国ですが、高齢化・少子化社会に向かっている日本、「少量でいいから美味しい物を・安全な物を」というニーズが高まっている中で生産者から販売者、消費者まで一体となった環境問題をも考慮したこのオーガニックを買うことに大きな意味があるのではないでしょうか。ここではアメリカの大手ナチュラル・オーガニックスーパー"Whole
Foods Market"の買い物袋に印刷されているオーガニックを買う10の理由をご紹介します。
1.
これからの世代を守る 子供の食べ物に含まれる殺虫剤により、癌を引き起こす危険性は大人の4倍にもなります。
2.
土壌侵食を防ぐ アメリカでは年間約30億トンの農場の表土が侵食しています。その原因のほとんどが土壌の健康状態を無視して農薬などを使用しながら裁培している為とされています。
3.
水質を守る EPA(Environmental Protection
Agency)はアメリカの人口を支える半分以上の飲水の源が農薬によって汚染されていると推測しています。
4.
化学物質を取らない 農薬は生物を殺す為に作られた一種の毒であり人間にも危害を与えます。
5.
農場で働く人々の健康を守る 農薬は生物を殺す為に作られた一種の毒であり人間にも危害を与えます。
6.
エネルギーの節約 アメリカ全土で土地を耕し、農作物を裁培し収穫するよりも多くのエネルギーが化学肥料を作る為に使われています。
7.
小規模農場を助ける 多くの農場がオーガニック農場へと転換しつつありますが、まだ多くのオーガニック農場は小さく、独立経営や家族経営する農場がほとんどです。
8.
本当の意味での経済を支える オーガニック食品は高いと思われがちですが、あなたが払っている税金は農薬を使っている農場が原因の危険廃棄物の浄化や環境損失を防ぐ為に使われているのです。
9.
生物の多様性を促進する 大規模な区画に何年間も同じ作物を植えることにより1950年から1970年の間に収穫量は3倍になりましたが、植物の自然サイクルを軽視した為に土壌の質に悪影響を与える結果となりました。
10.
風味と栄養 オーガニック食品は元々"土壌に栄養を、そして土から栄養をたくさん与えられた、栄養価の高い植物の生産を!"ということを趣旨として作られました。 さあ、自分自身で味見してみて下さい!
(Whole
Foods Market買物袋より)
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